薄毛・ハゲ

ミネラルウォーター?水道水?薄毛予防に役立つ水の使い方徹底解説

遺伝的にも問題が無く健康的な生活を送っていている人も、AGAやびまん性脱毛症が進行するケースがあります。

健康的な体・毛髪を維持するには「水」を深く理解する必要があります。

毎日使用する水道水は、薄毛になりやすい体質にする危険性を孕んでいます。

そこで今回は、毎日使用する水道水に潜んでいる薄毛のリスクと、正しい水の扱い方を紹介します。

薄毛が進行している方は、危険な水の使い方をしているかもしれません。

塩素が薄毛の原因?日本の水道水2つの特徴!

海外の水道水は直接飲むと、お腹を下してしまうことが多いですが、日本の水道水は安心して飲むことができます。しかし、日本の水道水には薄毛になるリスクが潜んでいます。日本の水道水にはどのような特徴があるのでしょうか。

ミネラルウォーターよりも安全項目が多い水道水!

日本の水道水はミネラルウォーターよりも厳しい検査項目が設けられています。厚生労働省では、水道法第4条により「51項目」の水質基準項目と基準値が決められています。一方、ミネラルウォーターは18項目です。特に注目したい項目が「残留塩素」です。日本では病原菌を殺菌するために、水道水には常に一定量(1mg/l以下)の塩素が含まれていなければなりません。

水道水の水質基準項目と基準値について詳しくは厚生労働省のサイトを参照ください。

日本の水は軟水!

海外の飲料水は硬水が主流のようですが、日本の水道水は軟水です。硬水と軟水の違いは1000mlあたりに含まれているマグネシウム・カルシウムの含有量によって決まります。以下に硬水と軟水のマグネシウム・カルシウム含有量の違いを示します。

・硬水(300mg/l以上) ・軟水(0~120mg/l未満)

薄毛にはマグネシウム・カルシウムの含有量も大きく関わってきます。日本の水道水に含まれる残留塩素と軟水としての性質が、薄毛の進行に関わってくる可能性があります。

塩素・軟水性質が招く頭皮への悪影響

病原菌に感染せずに、安心して飲めるように塩素を含んでいる水道水ですが、頭皮への悪影響は少なからずあります。塩素・軟水性質の水道水は薄毛にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

塩素が多いと頭皮が乾燥する

塩素は強い殺菌作用がある反面、タンパク質の酸化を促進する性質を持っています。タンパク質が酸化すると、肌の保湿効果を維持することが難しくなります。残留塩素は頭皮環境を悪化させるリスクがあるということです。

海外で日本のシャンプーを使用するのは危険!?

硬水の水道水が整備されている国で、日本のシャンプーを使用するのは危険だといわれています。日本のシャンプーは日本の水道水(軟水)に適した成分に配合されています。硬水を使用して、日本のシャンプーを使用すると、シャンプーの成分が頭皮にこびりついて、毛穴がふさがってしまう場合があります。海外に長期滞在をして薄毛が進行したという方は、食生活やストレス以外に、使用しているシャンプーに問題がある場合があります。硬水と日本のシャンプーは相性があまりよくないといわれていますので、留意しておくとよいでしょう。

キューティクルがなくなる!?

残留塩素の酸化力は、キューティクルにダメージを与える危険性があります。また、マグネシウム・カルシウムを多く含んでいる硬水では、枝毛などのトラブルを招く可能性があります。水道水は頭皮環境だけではなく、髪の毛の質も劣化させる危険性があります。

日常生活に欠かすことができない水道水は安心して飲むことができますが、頭皮環境悪化の要因の1つになっている可能性があります。そこで、すぐに実践できる薄毛にならないための水道水の使い方を紹介します。

薄毛にならないための理想的な水道水の使い方7選

肌荒れの要因の1つになりえる塩素を含んでいる水道水ですが、正しい使用法を身につければ、健康的な頭皮環境を維持することができます。薄毛予防に期待できる、理想的な水道水の使い方を紹介します。

塩素が除去できるシャワーヘッドを使用する

最近は塩素が除去できる製品が増えてきており、フィルター付きのシャワーヘッドなども販売されています。フィルター付きシャワーヘッドは、フィルター維持費などの維持費はかかりますが、水道水の残留塩素を除去してくれます。活性炭を使用したシャワーヘッドなど、各メーカー独自の技術を盛り込んだ・シャワーヘッド・浄水器が人気です。頭皮の乾燥を抑えてくれるフィルター付きシャワーヘッドを使用することをおすすめします。

海外に長期滞在する人は「軟水器」を使用する

海外に長期滞在する人は硬水を軟水に変える「軟水器」を使用するとよいでしょう。現地の家電量販店やホームセンターなどで、簡単に購入することができます。軟水器のメリットは、シャワーだけではなく、家で使用する水全てを軟水にすることができる点です。硬水は塩素の付着が強いとされており、頭皮だけではなく、体全体にもへばりついてしまいます。軟水になれば、日本のシャンプーも安心して使用することができます。海外留学などを検討している方は、軟水器を使用すると艶のある髪の毛を維持できます。

柑橘類の皮を湯船に入れる

湯船に柑橘類の皮を入れることをおすすめします。柑橘類に含まれているビタミンCには塩素を除去する効果があります。ビタミンCの成分が配合された、お風呂で使用するエステ商品も販売されています。お肌の乾燥が気になる人は、ビタミンCを含んだ柑橘類の皮を湯船にいれてみてもよいでしょう。

シャワーの温度は37℃から39℃

塩素だけではなく、シャワーの温度にも注意が必要です。お風呂の温度は1℃違うだけで、体に与える影響が大きく異なるといわれています。シャワーの温度設定を40℃にしている方が多いようですが、洗髪をする際はシャワーの温度を37℃から39℃の間に設定したほうがよいです。40℃でシャンプーをすると、頭皮に最低限必要な皮脂を奪ってしまう危険性があります。37℃から39℃の温度で、シャワーを使用するように心がけましょう。

2番風呂がおすすめ

湯船に浸かる際は、2番風呂にすることをおすすめします。1番風呂の湯船は、人間の体のタンパク質・ミネラルなどの濃度よりも薄く、体にどんどん侵入してきます。人によってはひどい肌荒れに発展する場合もあります。2番風呂の湯船は1番風呂の人の汚れが解けているので、浸透性が薄くなり、お肌への刺激も少なくなります。乾燥肌・敏感肌の体質の人は、2番風呂に入浴するとよいでしょう。

硬水は美容効果あり

硬水は軟水に比べて、マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、便秘の改善などに期待ができます。また、硬水は基礎代謝を上げる効果もあるので、体の中から健康的な髪の毛が作れそうですね。

アミノ酸系シャンプーを使用する

日本の水道水を使用する際は、アミノ酸系シャンプーを使用するとよいでしょう。残留塩素が残っている水道水を使用して、合成界面活性剤のシャンプーを使用すると、最低限必要な皮脂を洗い流し、頭皮の乾燥に拍車がかかる恐れがあります。洗髪をする際は、天然由来成分を使用している刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使用することをおすすめします。

▼▼▼薄毛とシャンプーの関係について、さらに詳しくはこちら▼▼▼

水道水の性質を理解して健康的な頭皮環境を維持しましょう!

日本の水道水は飲料水として優れていますが、時には頭皮環境を破壊するリスクも抱えています。残留塩素やマグネシウム・カルシウムなどのミネラル成分の働きを理解して、軟水と硬水を上手に使い分けることで、きれいな髪の毛を維持することができそうですね。頭皮の乾燥・パサつき・枝毛が気になる方は、実績の厚い頭髪専門クリニックに相談することをおすすめします。