コンテンツ
日本でもAGA治療が身近になってきました。AGA治療薬や治療方法、クリニックの職員の対応など、日本のAGA治療は日々向上しています。
AGAで悩んでいる方は日本人だけではありません。海外にもAGA治療を専門とするAGA頭髪治療専門クリニックはあります。
最近は海外でAGA治療を行って、トラブルになるケースが多く報告されているようですが、海外のAGA治療のレベルが低いというわけではありません。
現地の方は日本と同じように問題なくAGA治療を行っています。日本よりAGA治療が進んでいる国もあります。
海外のAGA頭髪治療専門クリニックにはどのような危険性が潜んでいるのでしょうか?そこで今回は海外でAGA治療する際の問題点と注意点を紹介したいと思います。
海外でも安全にAGA治療を行うことはできるのでしょうか?
海外で注目されているAGA治療
日本で使用されているAGA治療薬や施術は海外で研究開発されているものが多いです。AGA治療薬でいえば、ミノキシジルやザガーロがそうです。
一部の先進国のAGA治療技術は日本より進んでいるといってもよいでしょう。海外で人気の最新のAGA治療を紹介したいと思います。
PRP(自己多血小板血漿)療法
日本ではあまり聞きなれない治療法だと思いますが、最近ではヤンキースの田中将大選手がじん帯治療でPRP療法を使用したことでニュースに取り上げられたのは記憶に新しいと思います。
PRP(自己多血小板血漿)療法は、患者さん自身の血液内の「PRP組織」を取り出して、AGAが進行している部分に注射をします。
人間自身が持っている自己再生力で発毛を促進するという仕組みです。体質にもよりますが、発毛効果が得るまでには最低半年の期間が必要となります。自分の血液を使用するので「バンパイア療法」と呼ばれることもあります。
PRP(自己多血小板血漿)療法は費用が高額なので、一般的なAGA治療として日本に普及するには時間がかかるといわれています。
自毛植毛「FUT法」「FUE法」
海外で人気のAGA治療の1つに自毛植毛が挙げられます。海外では「FUT法」と「FUE法」という施術が主流となっているようです。
「FUT法」は髪の毛が生えている頭皮にメスを使って切り取り、薄毛の部分に移植する方法です。
一方「FUE法」は髪の毛の生える細胞を切り抜き、患者さんの薄毛の部分に移植する方法です。FUE法は髪の毛1本~4本程度を目安に、患者さんの体質や体調によって、医師が判断して移植を進めます。
海外の自毛植毛では頭皮を移植するFUT法と、髪の毛の細胞を少しずつ移植するFUE法が人気のようです。
レーザー治療
低周波レーザーを薄毛部分に照射して、血管を刺激して血行を促進して、頭皮に十分な栄養素が届くようにする治療法です。
海外では人気の治療法のようですが、レーザー治療だけでは薄毛を改善することは難しいという意見が多いようです。
投薬治療
日本で使用されているザガーロやミノキシジルを使用したAGA治療も海外で人気のようです。AGA治療薬はアメリカなどの海外で開発されたという背景があるので、ザガーロやミノキシジルの認知度は高いようです。
以上で挙げた治療法以外にも海外で使用されている有効なAGA治療法はたくさんあります。しかし、海外でAGA治療を行って体調を崩し、薄毛が進行してしまったという方も多いようです。
海外のAGA治療ではどのような危険性が潜んでいるのでしょうか?
海外のAGA治療の危険性
国によってAGA治療のレベルや治療方法も異なります。しかし、治療方法や使用するAGA治療薬の種類などは日本とそれほど違いはありません。
日本と同じ薬や施術を行っても思うような効果が得られない場合があります。海外でのAGA治療で失敗する原因は何なのでしょうか?
AGA治療薬の問題点
海外でも日本と同じ「フィナステリド(プロペシア)」や「ミノキシジル」を患者さんに処方して、AGA治療を進めていく場合があります。
同じ薬なら海外のAGA頭髪治療専門クリニックでAGA治療を行っても問題がないと思いますが、問題は薬の種類ではなくAGA治療薬の「濃度」にあるようです。
日本のAGA頭髪治療専門クリニックで処方されるフィナステリドの濃度は1~5%程度です。
一方、海外のフィナステリドの濃度は日本の約4倍の「7~16%」だといわれています。
日本のフィナステリドは副作用があらわれにくい濃度となっています。海外の高濃度のフィナステリドを使用することで、副作用が強く現れる可能性が高まるということです。
フィナステリドの主な副作用を紹介します。
- 低血圧
- 不整脈
- 性欲減退
- 多毛症
海外のフィナステリドを使用して体調を崩してしまう方も多いようです。プロペシアとザガーロの副作用も紹介します。
プロペシアの副作用
- 性欲減退
- 勃起機能不全(ED)
- 食欲減退
- 気分障害
- 肝機能障害
ザガーロの副作用
- 性欲減退
- 射精障害
- 勃起機能不全(ED)
国によってAGA治療薬の成分と濃度が異なるので、日本人であれば国内のAGA頭髪治療専門クリニック処方されるAGA治療薬を使用することをおすすめします。
海外のAGA頭髪治療専門クリニックで処方されるAGA治療薬では以上で紹介した副作用が強く現れる可能性が高いので注意が必要したほうがよいでしょう。
自毛植毛
日本でもAGA治療の選択肢の1つとして「自毛植毛」という治療があります。自毛植毛とは、自分の髪の毛(主に後頭部)を薄毛の部分に移植する治療法です。
自毛植毛は患者さんの負担が大きいので、一般的にはザガーロやミノキシジルでの単剤治療や多剤治療で効果が得られなかった患者さんが自毛植毛を行うことが多いです。
海外のAGA治療で人気の治療方法の1つがFUT法やFUE法などの「自毛植毛」です。海外では自毛植毛はすぐに結果が得られるという意見が多く、自毛植毛からAGA治療を始める方もいるようです。
自毛植毛の人気の理由の1つとして、自分の髪の毛を移植するので、人口植毛よりも拒絶反応が起こりにくいとされています。自毛植毛のメリットとデメリットを紹介します。
自毛植毛のメリット
・一時的に髪の毛の量が増える
・人口植毛に比べて拒絶反応が少ない
・ジヒドロテストステロンの影響が受けにくい
自毛植毛のデメリット
・移植できる髪の毛の量に限界がある
・移植した髪の毛が必ずしも定着するとは限らない
・他のAGA治療法に比べると費用が高い
・医師の技術力により施術に差がでる
自毛植毛には以上で挙げたようなメリット・デメリットがあります。海外でAGA治療を行い失敗する可能性が高いのが、この自毛植毛です。
海外で自毛植毛を失敗する大きな要因となっているのが、デメリットで挙げた「医師の技術力」です。
特に頭皮を移植するFUT法で自毛植毛を行い、施術が失敗して、薄毛が目立つようになったという失敗例も報告されているようです。
日本のAGA頭髪治療専門クリニックの医師でも自毛植毛という施術は技術力が必要とされます。
自毛植毛のもう1つのデメリット「費用が高い」ことから、海外の費用が安いAGA頭髪治療専門クリニックや美容整形クリニックで自毛植毛を受けるという考えの方も多いようです。
海外のAGA頭髪治療専門クリニックではプロペシアやミノキシジルといった「投薬治療」と「自毛植毛」が主なAGA治療になっており、それぞれ治療が失敗する危険性があることが分かりましたね。
そこまで危険性が高い海外のクリニックにこだわる方が多いのは、治療費用が安いという点が動機の1つになっているようです。
海外と日本のAGA頭髪治療専門クリニックで治療する際に費用対効果にはどれくらいの差があるのでしょうか?
海外と日本のAGA治療の費用対効果
海外のAGA頭髪治療専門クリニックと日本のAGA頭髪治療専門クリニックでのAGA治療ではどれくらいのAGA治療費用の差があるのでしょうか?
お隣の国「韓国」のクリニックを例に挙げて、日本とのAGA治療の費用対効果を紹介したいと思います。
韓国の一般的なAGA治療方法と費用
韓国は「美容整形大国」といわれるほど美容整形が身近なものになっていますね。韓国ではAGA治療の技術も発展しています。
韓国で人気のAGA治療は「自毛植毛」です。日本のAGA頭髪治療専門クリニックでも自毛植毛を行っていますが、韓国のAGA頭髪治療専門クリニックのほうが費用は安いようです。
以下に韓国のAGA頭髪治療専門クリニックの自毛植毛の一般的な治療費用を紹介します。
韓国のFUT法の一般的な治療費用
50万円+30000円(飛行機代)+20000円(食費や宿泊費)=55円前後
韓国のFUE法の一般的な治療費用
60万円+30000円(飛行機代)+20000円(食費や宿泊費)=65万円前後
以上で示した料金が韓国で自毛植毛した際のおおまかな費用となります。日本のAGA頭髪治療専門クリニックではAGAを治療するまでに必要となる費用はどれくらいになるのでしょうか?
日本の一般的なAGA治療費用
日本ではザガーロやミノキシジルを使用した「単剤治療」や「オーダーメイド治療」でAGA治療を開始する場合が多いです。
単剤治療や多剤治療は結果が出るまで最低6カ月必要とされています。すぐに効果を得ることができませんが単剤治療や多剤治療は患者さんへの負担が少なく、良心的なクリニックであればAGA治療にかかる費用を抑えることができます。
以下に日本の良心的なAGA頭髪治療専門クリニックの治療費用を紹介します。
単剤処方治療の1カ月当たりの平均治療費用
5,000円(検査費)+10,000円(AGA治療代)=15,000円前後
薄毛改善までに必要になる平均治療費用
10,000円×6カ月=60,000円前後
オーダーメイド発毛治療の1カ月当たりの平均治療費用
10,000円(検査費)+30,000円(オーダーメイド処方薬など)=40,000円前後
薄毛改善に必要になる平均治療費用
30,000円×6カ月=180,000円前後
※検査費は半年ごと
以上が日本のAGA頭髪治療専門クリニックでAGA治療に必要とされる一般的な費用となります。
日本でも自毛植毛を行うクリニックはたくさんありますが、最初はザガーロやミノキシジルを使用した単剤治療や多剤治療から開始することが一般的です。
日本の自毛植毛の相場
日本の自毛植毛の相場は70万円から150万円程度(施術方法により費用は変動)と言われています。
韓国の自毛植毛の治療費用と比べると日本のAGA頭髪治療専門クリニックのほうが若干割高と感じる人もいると思います。
自毛植毛で費用を抑えてすぐに結果を出したい方は、韓国などで施術を行う場合が多いようです。
韓国は美容整形が進んでいるので、自毛植毛の技術力があるクリニックが多いのは事実ですが、海外のAGA治療で失敗したという方も多いです。
海外のAGA治療で失敗する原因は一体何なのでしょうか?
海外のクリニックでAGA治療する際の注意点
海外のAGA頭髪治療専門クリニック全て技術力がないというわけではありません。「海外で治療する」という点に問題があるようです。
海外のAGA頭髪治療専門クリニックで治療する際の問題点と注意事項を紹介したいと思います。
治療後のアフターケアが難しい
海外のAGA治療で一番問題になるのが「治療後のアフターケア」です。韓国のクリニックでは日本のAGA頭髪治療専門クリニックよりも安く自毛植毛を行っています。
問題点は、韓国の自毛植毛の治療費用にはアフターケアサービスの料金が含まれていない場合があります。
日本のAGA頭髪治療専門クリニックで自毛植毛を行う際は、患者さんの体調や頭皮の状態を確認するといった、アフターケアが充実しています。
海外で自毛植毛を行い、帰国してきた後に頭皮や髪の毛に異常が起こるという方が多いようです。
海外で治療を行った際の体調や頭皮の異常を、日本のAGA頭髪治療専門クリニックで相談しても、改善されるまで時間がかかる場合があります。
結局日本で自毛植毛を行ったほうがよかったという意見も多いようです。自毛植毛などの高度な施術を行う際は日本の実績とアフターケアが充実しているAGA頭髪治療専門クリニックに相談したほうがよいでしょう。
言葉の壁
海外で有名なクリニックを見つけて、渡航して治療してもらっても失敗する場合があります。AGA治療が失敗する原因としては言葉の壁も大きいようです。
どのような薄毛の問題で相談しているのかを海外の医師に伝わるように説明するのは難しいという意見もあります。
最近は海外のAGA頭髪治療専門クリニックでも日本語が喋れる職員がいることもあります。また、旅行のツアーの通訳さんにクリニックに治療の依頼をお願いするという方もいるようです。
しかし、どうしても言葉の表現が異なり、治療方法がうまく伝わらず、海外のAGA治療で失敗したという方も多いようです。
AGA治療は日本のAGA頭髪治療専門クリニックで!
海外でのAGA治療ではいろいろな問題点がありましたね。海外で使用されるザガーロやミノキシジルなどのAGA治療薬は日本とは濃度が異なり、それが原因で副作用が強く現れる可能性があります。
海外でのAGA治療では言葉の壁が邪魔をして、AGA治療が失敗するケースが多いようですね。海外でのAGA治療を検討する前に、日本で実績の厚いAGA頭髪治療専門クリニックで治療することをおすすめします。