AGA(男性

薄毛は自分で治せる?AGAは完治する?治せない症状との違いは?

自分で治せる薄毛と治せない薄毛の違いは?

薄毛の悩みはなかなか他人には相談しにくいものです。

まずは、人に知られないように残りの髪でカバーしながらどうにか自力で改善できないかと多くの方は考えます。

しかし、もし、その薄毛がAGA(男性型脱毛症)であれば自然完治は難しいのが現実です。薄毛には自力で改善できるものとできないものがあります。

自力でどうにかなる薄毛と、病院で治療すべき薄毛を見極める方法をわかりやすく説明します。

大人の男性の薄毛症状と原因についてはこちらの記事で特集しています。

AGAが自然完治した人はいない

自分で治すのは難しい薄毛

AGA(男性型脱毛症)による薄毛が自然に完治することは稀です。AGAは主に男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが関与し、遺伝的要素も影響を及ぼすため、発症リスクが高まるとされています。

もしAGAが診断されたなら、適切な治療を行わないと、抜け毛や薄毛はゆっくりとですが着実に進行します。

AGAの初期症状セルフチェックの方法を以下の記事で説明しています。

https://kato-aga-clinic.com/aga-lab/diagnostic-criteria/

一方で専門の治療によって、症状の進行を抑え、髪の毛のボリュームを増やすことが可能です。実際に多くの方が、AGA治療によって髪の毛を太くし、十分な毛量を回復させることに成功しています。

治療を始めた直後は、症状が一時的に悪化する「初期脱毛」が起こることがあります。しかし、これは正常な反応であり、その後徐々に改善します。具体的には、大体半年から1年後に改善のピークを迎えます。それ以降の治療は、得られた改善を維持する目的で行われます。

生活習慣で治せる種類の薄毛症状がどうか見極めるためにも、まずは薄毛治療専門のクリニックで診てもらうことが大切です。AGAの症状、対策、治し方については以下の記事をご覧ください。

AGA治療をやめるとどうなる?

AGA治療をやめるとどうなる?

AGAは進行性の脱毛症であり、加齢に伴い徐々に症状が悪化していきます。治療をやめた場合、薄毛症状は進行する可能性が極めて高いです。

AGA(男性型脱毛症)の治療法は多岐に渡りますが、その中でも投薬治療は広く採用されています。特に、AGAの進行に関与するジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する薬と、毛根への血行を活性化する薬の併用が一般的です。

AGAの症状を抑制し、その進行を遅らせるためには、DHTの生成を抑制する薬は基本的に連続的に服用することが求められます。治療を途中で中止した場合、薄毛の状態が再び元に戻る可能性があります。

AGA治療の目的は、投薬などを使って髪の毛の量を増やし、それを維持することにあります。つまり、髪の毛が生えていてほしいと思えるうちは、治療を続ける必要があるということです。

AGA治療薬は減らせる?

AGA治療薬は減らせる?

生活習慣の改善や適切な運動により血行が促進されれば、血行を活性化する薬の量を減らすことも可能となります。また、一定の発毛効果が観察できた場合には、医師の指導の下、薬の強さを調整し、その効果を確認することも可能です。

特に、発毛効果が認められている場合、医師との相談を通じて、効果を維持しながら薬の量を減らすことを検討することが可能です。例えば、フィナステリドとミノキシジル(外用薬)の併用療法で、ミノキシジルを段階的に減量し、最終的には中止するという方法が考えられます。

ただし、医師の指導なしで薬の量を減らすことは避けましょう。そのような行為により、薄毛が急速に進行する可能性があるからです。もし、薬の服用を中止することを考えている場合でも、その決定は医師と相談しながら進めることを強く推奨します。

セルフケアで治せる薄毛の原因とは?

セルフケアで治せる薄毛の原因とは?

治る可能性がある薄毛は、以下のような生活習慣の乱れや変化によって頭皮や頭髪、毛根などが一時的にダメージを受けている場合です。

  • ホルモンバランスの一時的変化
  • 偏った食生活
  • 紫外線
  • 睡眠不足
  • 飲酒・喫煙
  • シャンプーやヘアケア用品が合っていない
  • 帽子・ヘルメットを長時間かぶっている
  • ストレス
  • 産後脱毛
  • 牽引性脱毛症
  • 皮膚や内臓の疾患・投薬

ホルモンバランスの一時的変化

ホルモンバランスの一時的変化

ホルモンバランスの一時的な乱れが薄毛の原因となる可能性があります。

人体の中では心身に影響を与えるさまざまなホルモンが分泌されています。

ホルモンの分泌量が少しでも変わると心身に影響を与え、薄毛を引き起こすこともあります。

ホルモンの分泌量は、特定の疾患やストレス、加齢などさまざまな原因で変化します。

男性の場合は、男性ホルモンが過剰に分泌することで皮脂の量が増大し、頭皮環境が悪化し、結果的に薄毛を招いてしまう可能性もあります。

女性の場合、加齢や特定の病気でエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減少することで、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすこともあります。

後で説明する進行性の薄毛=AGA以外にも、一時的なホルモン変化によって薄毛は発症します。

偏った食生活

偏った食生活

食生活の乱れが薄毛に繋がることは珍しくありません。

無理なダイエットや、病気などで食事の量が減ると、髪を作っているアミノ酸「ケラチン」の生成に必要な栄養素が不足します。

特に、髪の毛の元となるたんぱく質や、髪の毛を合成する亜鉛などのミネラルは欠かせません。

また、脂質を多く含むコンビニ食やスナックなどを多く食べていると、皮脂が過剰に分泌し、薄毛を招く可能性もあります。

頭皮に皮脂が以上に分泌され毛穴を塞いでしまい、脂漏(しろう)性脱毛症という症状を起こすことがあります。

特に夏場は毛穴に雑菌などが繁殖しやすいので、常に毛穴を清潔に保つことが重要です。

偏った栄養バランスが髪の毛の成長を阻害し、結果として薄毛を引き起こすリスクを高めるのです。

また、偏った食事はホルモンバランスを招くこともあり、結果的に薄毛につながることもあります。

紫外線

紫外線

頭皮や髪の毛は紫外線でダメージを受けます。

特に頭皮や毛髪は通常顔の2倍以上の紫外線を浴びると言われています。

髪や頭皮などそれぞれ人体に及ぼす影響が異なります。

  • UV-A

    肌の表皮を通り真皮まで到達し、毛母細胞や毛包幹細胞を損傷させる恐れがあります。

    また、皮膚の老化を早める危険性も潜んでいます。

  • UV-B

    地上に届く一番強い紫外線です。

    それでダメージが早く表れ、表皮細胞やDNAを損傷させます。

紫外線が頭髪に与える影響について正しく知り、その上で効果的なUV対策が必要です。

髪にダメージをもたらす紫外線の種類、効果的な紫外線対策については以下の記事で詳しく説明しています。

睡眠不足

睡眠不足

睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌量が減少します。

睡眠は心身を休めて全身の疲れをとり、不調を整えたりする重要な働きが様々あると言われています。

体内では、寝ている間に成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発に起こります。

髪の毛は、成長ホルモンの影響で毛母細胞が分裂して発毛・育毛の働きを維持しています。

睡眠が不足すると毛母細胞の分裂が活発に起こらなくなり、髪の毛の成長が阻害されてしまうのです。

成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、入眠90分後以降です。

ですから、良質な睡眠の状態を長く維持することはとても大切です。

頭髪の状態を改善するための良い睡眠を得る方法については、以下の記事で説明しています。

飲酒・喫煙

過度の飲酒は発毛・育毛のために必要な栄養、ビタミン、ミネラルを消費します。

また、過度の飲酒によって起きる体調不良は肝臓などの主要内臓にダメージを与えます。

喫煙時に起きる血管収縮作用がもたらす血行不良などは、発毛・育毛の妨げになり薄毛につながります。

シャンプーやヘアケア用品が合っていない

シャンプーやヘアケア用品が合っていない

頭皮のタイプに合わないシャンプーや、洗浄力の強すぎるシャンプーなどを代表とするヘアケア用品を使っていると薄毛のリスクを高めるケースがあります。

薄毛によいとパッケージに書いている商品でさえ、実は自分の頭皮に合っていないことも考えられます。

例えば、肌が乾燥して弱いのに、洗浄力の強いシャンプーを使う場合などです。

皮脂の多い人が洗浄力の弱いシャンプーを使い続けていると、汚れが落ちずに溜まって湿疹を起こすことがあります。

体質に合わないヘアケアが原因で毛穴がフケによりふさがれることもあります。

フケで毛根が正常な発毛活動ができずに脱毛する症状は粃糠性(ひこう)脱毛症と呼ばれます。

髪の毛を洗う時には、爪や指先でゴシゴシと頭皮を強く擦ってはいけません。

髪の毛を乾かす時にタオルでゴシゴシ拭くのも、髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼす可能性があります。薄毛対策に最適なシャンプーの方法、シャンプーの選び方については以下の記事をご覧ください。

帽子・ヘルメットを長時間かぶっている

帽子・ヘルメットを長時間かぶっている

長い時間帽子やヘルメットをかぶり続けると、頭皮が炎症を起こして脱毛、薄毛の原因になります。

暑い中汗をかいて蒸れるほどかぶるのも頭皮のためによくありません。

帽子もヘルメットの中に使用するインナーも、まめに洗って清潔さを保ちましょう。

ストレス

ストレス

慢性的なストレスは、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。

強いストレスに長時間さらされると、ホルモンバランスや自律神経が乱れます。

自律神経の交感神経は、心身を活発にするために必要です。

しかし必要以上に交感神経が優位になると、心身を休めることができなくなります。

すると、血行不良などから薄毛になることがあります。

また、睡眠時に交感神経が優位になっていると、睡眠の質が低下します。

精神的ストレスで、自分で自分の髪の毛を抜いてしまう脱毛癖(トリコチロマニア)という病気になることもあります。

この症状は主に幼少期に起こりやすいと言われています。

大人になっても改善されず、それがストレスになり無意識に自分の髪の毛を抜いてしまうようです。

脱毛癖は精神的なケアが必要な脱毛症です。

産後脱毛

産後脱毛

お産が終わった後の脱毛は、産後脱毛症とか分娩後脱毛症とも言われるれっきとした病気です。

妊娠中に多く出ていた女性ホルモンが、出産後に急激に通常運転に戻ることが原因し、急激な脱毛から薄毛になる症状です。

出産を経験した約7割の女性が産後の抜け毛を経験していると云われています。

しかし、ほとんどが出産後6ヶ月~1年程度で自然に回復します。

その後は通常通りになるので、あまり心配する必要はないと言われています。

産後脱毛の原因、治療方法について詳しくは以下の記事をご覧ください。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は比較的女性に多い症状です。

髪の毛をゴムやシュシュ等で縛った際に毛根に負担がかかり、その負荷が原因で脱毛します。

仕事で髪型が決まっており、毎日同じ髪型であったり、髪の毛を強く引っ張って固めている場合は注意しましょう。

皮膚や内臓の疾患・投薬

以下のような原因で皮膚が弱くなったところに細菌が入って炎症を起こし、脱毛を起こすことがあります。

  • 皮膚疾患
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー症状

また、甲状腺機能の異常や糖尿病など、内科的な疾患が原因で薄毛を引き起こすこともあります。

病気の治療のための投薬も脱毛の原因となります。

急に抜け毛がひどくなった時は、脱毛以外に何か体調不良がないか、服用している薬に心当たりがないか振り返ってみましょう。

円形脱毛症も自分で治すのは難しい

円形脱毛症も自分で治すのは難しい

円形脱毛症とは、頭部に円形や楕円形の脱毛部分が生じるものです。

一般的には10円玉サイズの大きさだと思われていることから「10円ハゲ」とも言われています。

10円玉サイズの円形脱毛症もあれば、頭部全体に広がる脱毛や、体毛すべてが抜け落ちる重度の症状もあります。

一概に10円玉サイズの脱毛が円形脱毛症というわけではありません。

円形脱毛症は、まだ発症や治療についてのメカニズムが解明されていない脱毛症です。

以前はストレスが原因と言われていましたが、最近では自己免疫機能の異常による脱毛症である説が有力になってきています。

早く病院で診断してもらうべき6つの理由

早く病院で診断してもらうべき6つの理由

AGA治療クリニックの医師に自力で治せる症状か診断してもらうことが薄毛改善への近道です。

現時点で、薄毛が気になっている方は、なるべく早期に治療や対処しましょう。

科学的な方針と根拠が不明確な民間治療や自己診断で時間を無駄遣いしてはいけません。

診断の上で、生活習慣の改善などのセルフケアで治る薄毛かチェックして対応すればよいのです。

そうすべき理由として、以下が挙げられます。

  1. AGAは進行性
  2. ヘアサイクルには限界がある
  3. 深刻になると治療費が高くなる
  4. 海外から輸入されたAGA治療薬は危険
  5. AGAは遺伝子検査で診断可能
  6. 完全個室でプライバシーも安全

AGAは進行性

薄毛の代表例であるAGAであれば進行性です。もちろん、セルフケアを数カ月行って改善しなければ病院に行ってみるという方法を取りたいのも理解できます。

しかし、もしAGAなど自力で治療不可能な薄毛症状だった場合、セルフケアを行った数カ月で手遅れになることもあります。

つまり、AGAは治療をしない限り、確実に進行してしまいます。

AGAによる薄毛の進行を少しでも遅らせるために、早期の治療が必要です。

ヘアサイクルには限界がある

髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの周期をヘアサイクルと言います。ヘアサイクルは髪の毛1本1本ごとに異なり、およそ2年から6年周期で生え替わります。

ヘアサイクルは、生涯の間に無限に繰り返されるわけではありません。

15回から20回程度で終わりを迎えるようです。

薄毛になると、ヘアサイクルが短縮されてしまい、いったん死滅した毛根からは二度と髪の毛が生えてきません。

ですから、早めに治療を開始し、ヘアサイクルを正常にさせる必要があるのです。

深刻になると治療費が高くなる

AGAだった場合、投薬治療を行う場合は数カ月~半年で済むケースがほとんどです。しかし、薄毛の範囲や程度が広くなりすぎると、投薬治療では改善が厳しくなります。

植毛などが必要になるケースもあります。

植毛する範囲にもよりますが、手術には数十万円から数百万円かかることも少なくありません。

費用という観点からも、薄毛治療は早めに開始することが大切です。

植毛治療の方法、費用について詳しくは以下の記事をご覧ください。

海外から輸入されたAGA治療薬は危険

一番危険な自己判断の薄毛治療行為が輸入品のAGA治療薬を使用することです。海外のAGA治療薬を使用することで、重大な健康被害に陥る可能性があります。

海外のAGA治療薬は日本のAGA治療薬と「濃度」が異なります。

海外のAGA治療薬の濃度は日本のAGA治療薬の約4倍ともいわれています。

自己判断で一番危険な行為なので、インターネットで販売している輸入品のAGA治療薬に安易に手を出すのは危険です。

AGAは遺伝子検査で診断可能

最近はクリニックで薄毛になる体質かどうかを遺伝子解析して判定できます。

まずは自分の体質を把握し、その上で薄毛対策を行うことをお勧めします。

AGA遺伝子検査の信ぴょう性について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

AGA専門病院で薄毛の原因を診断する方法

AGA専門病院で薄毛の原因を診断する方法

AGA治療クリニックでは、以下の順番で治療を行います。

  1. カウンセリング
  2. 医師の診察
  3. 血液検査・血圧測定・毛髪遺伝子検査
  4. AGA治療クリニックでの薄毛治療は「カウンセリング」から開始します。

薄毛は様々な要因で発症しますので、患者さんの薄毛の悩みや生活環境を把握することがとても重要です。

また、遺伝子検査によって薄毛になりやすい家系か、AGAになりやすい遺伝特性があるか判定できます。

遺伝子検査の方法、確実性、どのように活用できるか以下の記事で説明しています。

もし自力で治療できる薄毛で、まだ軽度であれば生活習慣の乱れを直して気長に自己改善していきましょう。

もしAGAや円形脱毛症の場合は、専門医の指導の下で薄毛治療をできるだけ早く始めましょう。

「一般の皮膚科でもいいの?」と疑問に思う方のために、一般の皮膚科とAGA治療クリニックの違いについてこちらの記事で説明しています。

薄毛でお悩みの方はまずAGA専門クリニックに相談

AGAであった場合、残念ながら民間治療や自己努力で改善することはありません。とにかく薄毛治療は時間との勝負です。

今は内服薬による安全な治療メソッドが確立しています。

多くのAGA専門クリニックではできるだけ患者さんの通院の負担を少なくするために「オンライン診療」を導入しているクリニックが増えてきています。大阪AGA加藤クリニックでもオンライン診療を推進しています。

少しでも早く自分の頭皮と頭髪の状態を見極めて、必要であれば治療を開始してください。