薄毛・ハゲ

薄毛治療で保険治療は絶対に不可能?実はAGAではなければ保険を使える可能性も?

薄毛治療で保険治療は絶対に不可能?実はAGAではなければ保険を使える可能性も?

治療費用が気になって、本格的な薄毛治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?保険が使えればいいのにとため息をついている方も多いかもしれません。

確かに、命に係わるわけではない薄毛を治療するために数十万円、時には百万円単位の費用がかかるのを不思議に思う方もいるかもしれません。

今回は、AGA(男性型脱毛症)の治療が高額になる理由と、保険が効かない理由、保険が効く薄毛治療の内容、治療費を抑える方法をご紹介します。

大人の男性の薄毛症状と原因についてはこちらの記事で特集しています。

AGA治療クリニックの費用は保険適用?

AGA治療クリニックの費用は保険適用?

AGAの治療は美容整形と同じく「自由診療」に当たるので、基本的に公的な健康保険は適用されません。

国税庁の法第72条《雑損控除》関係の(健康診断及び美容整形手術のための費用)に以下のように指針が通達されています。

容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用は、医療費に該当しないことに留意する。

公的な健康保険が適用される場合は医療費の負担が3割になります。保険証が適用される診療を「保険診療」と呼びます。

風邪をひいたりして病院で診察してもらう際は保険診療を行えます。保険が適用されない診療を「自由診療」と呼びます。

10割払うので、保険診療の3倍強の医療費がかかります。自由診療と聞くと、保険が適用されず治療費が高いというイメージがあるかもしれません。

しかし、患者自身で治療法を選択できることや、最先端の医療が受けられる点は大きなメリットでしょう。

自由診療の費用は病院によって大きく異なる

自由診療では、病院によって大きく料金設定が異なります。

例えば、海外で承認されている治療法や薬を使用する際も、日本で承認されていなければ自由診療となります。

薬を輸入する費用や検査費用があるので病院ごとに価格が異なります。

厚生労働省が承認していない治療や薬を使用する場合は、保険が適用されずに患者が治療費用を10割負担することになります。

ただし、最近はAGA治療クリニックもかなり増えてきましたので一般的な投薬治療については病院ごとの価格差はかなり縮まっています。

AGA治療は医療費控除も適用外

医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計が一定の金額を超えた場合、一定の割合の金額が所得税から控除される制度です。

一定の金額とは、通常は医療費・薬代等が10万円になります。大きな手術を受けたり、長期にわたって通院した時に対象となることが多いです。

残念ながらAGA治療はこの制度でもカウント適用外となります。

ただし、費用の内容などによって各地域の税務署の判断によって異なるケースもあるようです。管轄の税務署に相談してみましょう。

AGA治療の費用相場

AGA治療の費用相場

AGA治療は通常単剤での内服薬から始まり、費用相場は月額15,000〜25,000円です。

AGA治療の費用相場内訳については以下の記事をご覧ください。

薄毛治療が保険適用になるケースもある

薄毛治療が保険適用になるケースもある

AGA治療は基本的に保険が適用されませんが、広義での「薄毛治療」は保険適用になる例があります

以下は保険適用となる可能性のある薄毛改善です。

注意したいのは以下の2点です。

  1. 治療方法が限定される
  2. 保険診療と保険外診療の併用(いわゆる混合診療)は原則禁止

この症状にはこの治療法、この薬と規定されています。例えば、局所免疫療法やケミカルピーリングは保険適用外です。

また、一部例外はありますが、AGA治療と円形脱毛症の混合診療は認められていません。

円形脱毛症の症状、原因、治療方法については以下の記事で詳しく説明しています。

皮膚科でAGA治療を受ければ保険適用になる?

AGA治療クリニックではなく、一般の皮膚科でAGA治療を受ければ保険負担になると勘違いされている方が多いようです。

病院によって、同じ治療が保険診療科自由診療か変わることはありません。

AGA治療費は全額自己負担です。

一般の皮膚科かAGA専門クリニックに受診すべきか迷う場合は以下の記事をご覧ください。

AGA治療の費用を抑える方法

AGA治療の費用を抑える方法

AGA治療薬の費用を抑える方法を紹介します。

AGA治療は早期に始める

AGA治療は、可能な限り早期から行うことが重要です。早期治療により、症状の進行を遅らせ、治療期間と費用を節約することができます。

AGAは日々進行する病気であり、症状が悪化すると治療期間が長くなり、費用も増加する傾向にあります。早期治療により、このようなリスクを減らし、経済的にも有益です。

また、多様な治療法が存在するため、薄毛に気づいた時点で専門機関に相談し、自分に適した治療法を見つけることが肝要です。初期の抜け毛に気づいたら、速やかに専門機関への相談を推奨します。

ジェネリック医薬品を利用する

男性型脱毛症(AGA)治療には継続的な薬剤使用が必要です。継続的な治療には費用がかかりますが、これを抑えるためにジェネリック医薬品の利用を検討しましょう。

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許期間が終了した後に開発される後発医薬品です。先発医薬品と比べて安価ながら、効果はほぼ同等です。

AGA治療においても、フィナステリドを含む内服薬のジェネリックが登場しています。例えば、2015年4月にファイザー社から発売されたプロペシアのジェネリックや、クリニック独自開発の治療薬を利用することで、コストを抑えつつ効果的な治療が可能です。

治療効果が出てきた場合費用が減額できる

AGA治療で効果が明らかになった場合、薬の量を調整したり(減薬)、薬の種類を変更することで、治療費を削減する可能性があります。治療の進行と共に、症状の改善が見られる場合、医師は患者の状態に合わせて薬の量や種類を変更することがあります。

しかし、重要なのは、このような変更は医師の指導のもとで行う必要があるということです。自己判断での治療の中断、断薬、減薬は推奨されません。

治療の調整は、AGAの専門医が患者の進捗状況を詳細に評価し、適切な時期と方法を判断することが不可欠です。そのため、治療効果が目に見えてきた場合でも、治療の変更については医師と相談し、専門的なアドバイスに基づいて行うことが重要です。

こんなAGAクリニックの高額治療は気をつけましょう

こんなAGAクリニックの高額治療は気をつけましょう

まだまだ効果のない高額な自由診療法をすすめてくる悪質なクリニックも存在します。

AGA専門クリニックを選ぶ際には以下の注意事項に気を付けましょう。

  • いきなり高額な治療プランを提示してくる
  • 医療ローンをすすめてくる
  • AGA治療に関係ない商品の購入をすすめてくる

AGA治療クリニックでの治療は、原則として保険が適用されない自由診療です。高額な治療費を請求してくる、悪質クリニックには注意しましょう。

良心的なAGA治療クリニックの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ:予算内で計画的な治療を行いましょう!

AGAは高額な治療をすれば改善するとは限りません。

また、一度治療が終わったからといって、すぐに投薬を止めてしまうと、また徐々に薄毛へと戻ってしまうこともあります。

大事なのは、AGA治療クリニックの医師とカウンセラーに、治療にかけられる予算を伝えて、その予算の中で最善の治療計画を立てることです。

信頼できるAGA治療クリニックで、計画的なAGA治療を行いましょう!