AGAの原因

AGA(男性型脱毛症)の原因と発毛サイクルの仕組みとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

AGA01

最近、テレビやCMや各メディアで、よく「AGA」という言葉を耳にしますよね。GACKTさんや剛力彩芽さんが出演するCMは、とても有名です。しかし皆さん、そもそも「AGA」って何かご存じでしょうか?
AGAとは「男性型脱毛症」のことを指します。いわゆる「薄毛」「抜け毛」といった症状のことですが、具体的なAGAの原因や改善方法はあまり認知されていないのが現状です。特に男性は30歳を過ぎると薄毛で悩む方が多くなると思います。

でも安心してください。AGAに対する正しい知識を身に着けて、しっかりとした対策を打てば薄毛を未然に防ぐことができます。

また、このAGAの症状は男性だけではなく女性の薄毛にも関わってきます。男性・女性ともにAGAという薄毛の症状は「男性ホルモン」が深く関係していると言われているからです。
そこで今回は薄毛の悩み「AGA」の原因と髪の毛が生える「発毛サイクル」についてご説明いたします!

発毛サイクルの仕組み

毛根

薄毛の方とそうでない人とでは、発毛のサイクルが異なります。
正常な発毛は以下の順番で繰り返されます。

1.毛球が活動して髪の毛が伸びる
2.正常な毛球の場合2年~6年程度髪の毛が成長する(成長期)
3.毛球の退縮が始まる(退行期)
4.毛球が完全に退化して脱毛する
5.新しい毛球が活動を始める

以上が正常な発毛・脱毛のサイクルになっています。この中の2番目の成長期が「男性型脱毛症(AGA) 」に関わってきます。

正常な毛球の場合、発毛を2年から6年程度繰り返すのですが、薄毛の方は数カ月から1年程度で毛球が退化して脱毛します。

そこで、薄毛対策には成長期を伸ばすことが重要になってきます。そして、この成長期を伸ばすには男性ホルモンをコントロールする必要があります。

男性ホルモンが原因と言われている

AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で、日本語では「男性型脱毛症」といいます。
Androgeneticとは、「アンドロゲンの」という意味の医学用語。このアンドロゲン(Androgen)とは男性ホルモンのひとつです。
そしてAlopeciaは「脱毛症」という意味。つまりAGA=「男性型脱毛症」は、「男性ホルモンによる脱毛症」ということになります。

文字通り、AGAの原因は男性ホルモンの影響によって発生する症状なのです。

その原因だと言われている男性ホルモンはDHT、「ジヒドロテストステロン」。別名「悪玉男性ホルモン」と呼ばれています。 「テストステロン」という男性ホルモンの名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
抜け毛これは男性ホルモンのひとつで、アンドロゲンに属し、筋肉の増大や骨格の発達に作用します。そのため、「男性としての魅力を増すためにはテストロンを増やしたほうがいい」という説まで存在するほど。

対して、このテストステロンが「5α-リラグダーゼ」(5α-還元酵素)という酵素と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)へと変換されます。そしてDHTが高濃度になると、抜け毛が多くなります。
テストステロンは、男性にとっては欠かせない存在。では「この5α-リラグダーゼが無くなるとよいのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうもいかないのです。

5α-リラグダーゼは無くすことができないの?

5α-リラグダーゼにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅱ型5α-リラグダーゼのほうがDHTに大きく作用すると言われています。
ただ、どちらの型の5α-リラグダーゼも、テストステロンを補助する役割があります。
男性にとっては欠かせない存在であるテストステロンにとって欠かせない5α-リラグダーゼ、つまり5α-リラグダーゼもまた男性にとって欠かせない存在といえるでしょう。

さらに、5α-リラグダーゼの分泌は、遺伝性のものだとも言われています。
よく「ハゲは遺伝する」という説を聞くことはありませんか?
まだ研究段階ではありますが、薄毛の人が多い家系では、この5α-リラグダーゼの分泌に関する遺伝子によって決まってしまっているのです!

いずれにしても、この5α-リラグダーゼを無くすことはできません。そこでAGA対策としては、DHTのような悪玉男性ホルモンの生成を抑制することも、治療法のひとつとなっています。

AGAは一度進行すると止まることはないの?

かつては「薄毛・抜け毛にはコレが効く」と、様々な説が唱えられてきました。
海藻を多く食べればハゲにならない、○○を飲めば大丈夫・・・おそらく、こうした説には医学的根拠はほとんどありません。
AGAにはハッキリとした原因があり、適切な治療によって改善できる症状なのです。

特に、AGAの症状が進行しているからといって、「髪が全部無くなる」といって不安がったり、諦めたりする必要もないでしょう。
AGAでは、薄毛になってもいわゆる生毛(うぶげ)は残っており、毛根まで完全に抜けきっているわけではありません。
そこでAGAの治療のためには、「毛周期」というサイクルと、そのメカニズムを知ることが大切です。

髪が抜ける自然のサイクルを保つためには

そもそも毛髪とは生えて、抜けて、また生えるというサイクルを繰り返すもの。要は「髪が抜ける」とは自然現象であるといえます。
このサイクルが正常に行われているのであれば、特にAGAの心配をする必要もないかもしれません。反対に、AGAとはこの毛周期というサイクルが正常に保たれていないがために起こる症状なのです。

毛周期

毛根にある毛母細胞が分裂し、増殖することにより髪の毛は増えていきます。毛根が残っているかぎり、この毛母細胞の分裂・増殖も行われます。
しかし、DHTが高濃度になればなるほど毛母細胞を攻撃して、髪の毛の成長を妨げ、毛の成長サイクルが保たれなくなってしまう、というのがAGAの主な原因です。

AGAの典型的な3症状

AGAの典型的な症状としては、次の3種類があります。

  • A字(U字)型脱毛
  • M字型脱毛
  • O型脱毛

A字(U字)型脱毛

A字型脱毛

アジア人・日本人のAGAの症状で一番多いパターンが、A字(U字)型脱毛だと言われています。
A字(U字)型脱毛は、額の真ん中から徐々に脱毛し、頭頂部まで薄毛が進行して最終的には、後頭部と側頭部に髪の毛が残ります。
上から見ると、残った髪の毛の形がアルファベットのAやUに見えることから、A字(U字)型脱毛と呼ばれています。
もともと額が広いと、AGAの中でもこのA字(U字)型脱毛になりやすい一方で、3つの症状のなかでも最も初期症状が分かりやすいものでしょう。

M字型脱毛

M字型脱毛

額の生え際から脱毛・薄毛が進んでいく症状です。生え際の形から「M字型脱毛」と名付けられています。
M字型脱毛の進行が進むと、最終的にはA字(U字)型脱毛と同じように頭頂部まで脱毛してしまいます。M字型脱毛は西洋人に多いと言われています。
この型もA字(U字)型脱毛と同じく、初期症状が分かりやすいもののひとつです。

O型脱毛

O字型脱毛

頭頂部から薄毛が拡大していく症状です。頭頂部が0型、つまり円形に禿げ上がっていくため、この名前で呼ばれています。
頭頂部から薄毛が進行するO型脱毛症は自覚することが難しく、他人に指摘されるまで気づかないこともあります。
アジア人の場合は、A字型(U字)型の次にこのO型脱毛が多いようです。

他にも、M字型とO型の混合タイプがあります。生え際と頭頂部、両方から薄毛・脱毛が進行し、最終的には頭部全体が禿げ上がってしまいます。
AGAの最大の特徴は、一時的な脱毛症ではなく、薄毛・脱毛がどんどん進行していく点にあります。
一度頭髪が薄くなり始め、そのまま放っておくと毛が抜け続けてしまいます。そこで、AGAについては初期症状が見えたら早めに対処しておくことが肝心なのです。

女性の薄毛にも男性ホルモンが影響している

女性の薄毛

女性にも男性ホルモンが分泌されています。日々の生活習慣の乱れでホルモンバランスが崩れて、女性ホルモンが正常に分泌されず、男性ホルモンの割合が増える場合があります。
そこで、女性の薄毛を改善するには、女性ホルモンのバランスが重要になってきます。

女性の髪の毛の正常な発毛サイクルの維持には、女性ホルモンが安定的な分泌されなければいけません。
この女性の発毛サイクルに大きく関わっているのは「エストロゲン」という女性ホルモンです。このホルモンには以下の作用があります。

  • 女性らしい体の形成を促す
  • 肌や髪の毛にハリやツヤを持たせる
  • 新陳代謝を促進する
  • 安定的な排卵のサポートをする

また、女性ホルモンには妊娠に大きく関わる「プロゲステロン」という女性ホルモンも分泌されています。このプロゲステロンには以下の作用があります。

  • 子宮内膜の環境を整えてくれる
  • 体温を上げてくれる
  • 皮脂の分泌を促進する

この「プロゲステロン」と「エストロゲン」のバランスが良いと、健康的な髪の毛が生える発毛サイクルにつながると言われています。
この女性ホルモンのバランスを保つには規則正しい生活習慣が重要になります。食事や抜いた無理なダイエットは女性ホルモンのバランスを崩し、薄毛につながってしまう可能性があるので注意が必要です。

最近では女性のホルモンバランスからくる薄毛の症状を「FAGA」と呼んでいます。「FAGA」は「female Androgenetic Alopecia」の略です。FAGAを防ぐには以下に注意する必要性があります。

  • 規則正しい生活習慣を身につける
  • 食事を抜いた無理なダイエットは行わない
  • ストレスを溜めない

女性もAGAになるリスクがあるので、上記の事項に注意して健康的な生活習慣を身に着けるようにしましょう。

AGA遺伝子検査で自分の体質を把握しよう

2000年にヒトゲノムの解析が終わり人間の遺伝子構造が解明されました。そして、最近はクリニックで薄毛になる体質かどうかを遺伝子解析して判定することができるようになりました。
男性の遺伝子はX染色体とY染色体から構成されています。薄毛の遺伝子解析ではX染色体の中にある「AR遺伝子」の塩基配列を調べることで、薄毛の体質かどうかを判定してくれます。

遺伝子検査

この検査はあくまで体質を把握する検査なので、検査で薄毛になる体質と判明しても必ずしも薄毛になると断言はできません。
検査は非常に簡単で口内の粘膜を綿棒でこするだけです。患者さんへの負担が少ない検査です。自分の体質を把握してから薄毛対策を行うことができればベストですね。

AGA以外にも薄毛の原因はあります

ここまで、薄毛の原因と発毛サイクルについて説明してきましたが、薄毛の原因はAGA以外にもたくさん存在します。ここでAGA以外の主な脱毛症をご紹介しましょう。

  • 円形脱毛症
  • 牽引型脱毛症
  • 粃糠(ひこう)性脱毛症
  • 脂漏性脱毛症
  • 脱毛癖(トリコチロマニア)

円形脱毛症

円形脱毛症は性別や年齢にかかわらず突発性のある脱毛症です。小さな円形状に髪の毛が抜け落ちる症状です。
大きさ的には十円玉くらいの範囲で脱毛症状がおきます。過度のストレスや免疫疾患が原因と考えられています。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は比較的女性に多い症状です。髪の毛をゴムやシュシュ等で縛った際に毛根に負担がかかり、その負荷が原因で脱毛します。
毎日きつく髪の毛を縛っている方は注意が必要です。

粃糠(ひこう)性脱毛症

粃糠性脱毛症は毛穴がフケによってふさがれてしまい、毛根が正常な発毛活動ができずに脱毛してしまいます。頭皮に炎症を起こすケースもあります。
自分の体質に合わないヘアケアが原因になっている場合もあります。

脂漏(しろう)性脱毛症

脂漏性脱毛症は頭皮に皮脂が以上に分泌されて毛穴を塞いでしまい、頭皮に炎症が起きて脱毛します。特に夏場は毛穴に雑菌などが繁殖しやすいので、常に毛穴を清潔に保つことが重要です。

脱毛癖(トリコチロマニア)

脱毛癖は精神的ストレスで、自分で自分の髪の毛を抜いてしまう病気です。
この症状は主に幼少期に起こりやすいと言われていますが、大人になっても脱毛癖が治らず、ストレスが溜まると無意識に自分の髪の毛を抜いてしまうケースがあります。精神的なケアが必要な脱毛症です。

自分で薄毛の症状を判断するには注意が必要です。
男性ホルモンが原因のAGA(男性型脱毛症)だと自分で思っていても、実は別の原因で薄毛になっているケースがありますので、薄毛に悩んでいたら一度専門的なクリニックのお医者さんに相談することをおすすめします。

AGA治療はクリニックとの信頼関係が大事

AGA改善

薄毛を改善するには発毛サイクルの成長期を伸ばすことが重要です。その成長期を伸ばすためには、悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の血中濃度を下げる必要があります。

AGA治療ではこの悪玉ホルモンを抑制する様々な処置を行いますが、すぐに結果が出ない場合もあります。そのため、信頼できるクリニックのドクターと一緒に試行錯誤を繰り返すことが、薄毛治療において重要なのです。
患者様と一緒に悩んで、患者様の気持ちになって治療してくれるクリニック選びが重要になると思います。医師と一緒に発毛サイクルを改善して、自分の人生もより豊かで充実したものに改善しましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。